高い脱臭力を誇る業務用素材

シリテックファイバーは業務用素材として、高い脱臭力を誇ります。一般社団法人繊維評価技術協議会（略称：繊技協）の定める「SEKマーク繊維製品認証基準」の消臭性試験項目において、アセトアルデヒドガス・アンモニア・イソ吉草酸・インドール・酢酸ガス・トリメチルアミン・ノネナール・ピリジンガスの8種類を評価したところ、全てのニオイ成分（ガス）において2時間後には90％以上のガス減少率が確認できました。不快なニオイを発する成分は数十種にも及ぶと言われており、他の成分についても同様の効果が得られるのではないかと思われます。これらの検証から、シリテックファイバーは脱臭に強い業務用の素材と言えます。

• ※試験に関してはガスの種類によって検知管法とガスクロマトグラフ法を採用。前者は5Lのサンプリングバッグに10×10cmのシリテックファイバーを、後者は500mlの三角フラスコに5×10cmのシリテックファイバーを入れて実験を実施しました。

こちらの動画はシリテックファイバーの機能を検証するために撮影した実験映像です。シリテックファイバーの入った容器と、何も入っていない容器を用意し、100倍に希釈したアンモニア水を容器内に同量噴射。アルカリ性のアンモニア水に反応するフェノールフタレイン溶液へ浸した紙を吊り下げ、時間経過による変化を検証しました。

共に20秒頃から溶液に反応した紙が赤くなりはじめ、何も入っていない容器の紙は3分ほどで全体的に赤みを帯びていきます。一方シリテックファイバーの入った容器の紙は、噴射されたアンモニア水をシリテックファイバーが即吸収するため、赤みを帯びる面積が限定的であることが分かります。さらに、1分頃をピークに赤みが引いていきます。アンモニア水は揮発性が高いため一度紙に吸収されても揮発し、シリテックファイバーへ吸収されるためです。この映像からも、シリテックファイバーは高い脱臭力を誇る業務用素材であることがお分かりいただけるかと思います。

検査機関で脱臭能力に関する実験（※）をしたところ、40ppmのアンモニアを1分後に86％、30分後には99％低減させることができました（詳細はグラフを参照ください）。SEKマークの認証基準が2時間後の減少率で判断するのに対し、上記のようなスピードで脱臭することから、シリテックファイバーは高い脱臭力をもつ業務用素材であることが分かります。

弊社では業務用製品として素材提供や協同開発も実施していますが、これまでは一般家庭用製品の企画・開発・製造を主に事業展開してきました。to B向け製品も、to C向け製品も柔軟に対応することが可能です。工場・病院・介護・清掃・塗装など、あらゆる業種でニオイに関する課題があるはずです。お困りのことがあればどんなことでもお気軽にお問い合わせください。ご要望をお伺いしながら、寄り添いながら、共に課題を解決できればと思います。

• ※実験対象は24.5cmインソールサイズのシリテックファイバー。5Lのテドラーバッグと呼ばれる容器に入れ、40ppmのアンモニアガス3Lを注入し、時間経過毎のガス濃度を検知管により測定。