高い除湿力を誇る業務用素材

シリテックファイバーは業務用素材として、高い除湿力を誇ります。検査機関で湿度変化に関する実験（※1）をしたところ、90％の湿度を10分後に46％、30分後には31％まで低減させることができました（詳細はグラフを参照ください）。また、1㎡でコップ2.4杯分、約480mlの吸湿力を誇るのも特徴です（※2）。空気が水分を含んだ状態で温度が下がると、飽和した水分によって結露が発生します。その際、除湿剤の吸湿容量・吸湿スピードが足りなければ意味がありません。吸湿スピード・吸湿量共に、シリテックファイバーは高い除湿力を誇る業務用素材と言えます。

• ※1
  実験対象は10×10cmのシリテックファイバー。室温20℃、内部湿度を90％にしたデシケーター（密閉時容量11.5L）と呼ばれる容器に入れ、容器内の湿度変化を測定。
• ※2
  実験対象は10×10cmのシリテックファイバー。85℃×1h処理で絶乾状態にし、温度35℃、湿度98％の恒温恒湿試験機の中に24h放置して重量変化を測定。

空気が水分を含んだ状態で温度が下がると、飽和した水分によって結露が生じます。一般家庭では木材の腐食や金属製品の錆などが生じ、加えて工業の現場においては水濡れの不良、基盤ショートによる生産阻害などの悪影響が生じます。能力の低い除湿剤では吸湿が間に合わず、急激な温度変化の際に結露を防ぐことができません。シリテックファイバーは吸湿スピード・吸湿量ともに高い除湿力を誇る業務用素材のため、結露の防止にも最適です。

また、アレルギーなどの健康被害を引き起こすダニやカビの繁殖も抑制します。一般的なカビは湿度60％以上で発生。60％未満で発育困難、55％以下では成長しないと言われています。同様にダニは湿度65％以上で繁殖。60％以下で繁殖停止、50％以下で干からびて死滅すると言われており、カビやダニの繁殖防止にも高い効果を得られることが分かっています。

こちらの動画はシリテックファイバーの機能を検証するために撮影した実験映像です。シリテックファイバーの入った容器と、何も入っていない容器を用意。ドライアイスに水をかけることで発生する水蒸気を、2つの容器に充填させて時間経過による変化を検証しました。

シリテックファイバーの入った容器は1分30秒でほぼ水蒸気がなくなったのに対し、もう一方には水蒸気が確認できます。この映像からも、シリテックファイバーは高い除湿力を誇る業務用素材であることがお分かりいただけるかと思います。

弊社では業務用製品として素材提供や協同開発も実施していますが、これまでは一般家庭用製品の企画・開発・製造を主に事業展開してきました。to B向け製品も、to C向け製品も柔軟に対応することが可能です。湿気、ダニ・カビ、結露など、お困りのことがあればどんなことでもお気軽にお問い合わせください。ご要望をお伺いしながら、寄り添いながら、共に課題を解決できればと思います。